top of page
袖ふる春の底で.jpg

 

「袖ふる春の底で」

​The Depths of Spring

○本歌

「花の色をそれかとぞ思をとめごが袖ふる山の春のあけぼの」(藤原定家・915)

「さくらがり霞のしたにけふくれぬ一夜宿かせ春の山びと」(藤原定家・2071)

「久方のあまてる神のゆふかづらかけていくよをこひわたるらん」(藤原定家・971)

​「くもりなきみどりの空をあふぎても君がやちよをまづいのる哉」(藤原定家・1186)

○コンセプト


藤原定家卿和歌より春を題に詠まれた歌などを本歌として、まもなく到来する春のよろこびを描きました。


大気はやわらかく、冬に凍った谷川は流れだし、天女は花を背に袖を翻し舞い踊ります。
いつか天武天皇のもとでも、地上の繁栄を約束したかのように。
百花百鳥の祝福に満ちた春の底で、まもなく羽化をむかえる蛹が、その瞬間を夢見、待ち焦がれています。

青木静香 和歌 詩 芸術 アート 画家 名古屋 作家 和紙 染料 繊細 にじみ 藤原定家 宮沢賢治 隅田川 古今和歌集 月のスープが結晶になるまで 個展 展覧会 shizuka aoki art japan painter 

bottom of page