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「インドラの網」

The Indrajala (2019)

Concept

宮沢賢治さんの短編小説『インドラの網』は、主人公の男が臨死体験を経て、天界との境界性をめぐる幻想的な物語です。
疲れた肉体の痛みをはなれ真空世界の色彩をたどる旅の光景は、銀河鉄道を髣髴とさせます。

科学用語のするどい煌きも、信仰の感情も、すべてが美しく調和していく賢治さんの言語表現によって、物語は交響楽のように共鳴を増し、日の出の場面で最高潮に達します。


​私はこの物語に登場する「一瞬百由旬を駆ける天人」のまっすぐな横顔と、「三人の童子」の黒い厳めしい瞳、そして「蒼孔雀」の透明な鳴き声を描きました。

Inspiration

インドラの網

 宮沢賢治

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