よみひとしらず 和歌「わが君は」
わが君は千代にやちよにさざれいしのいはほとなりて苔の生すまで
敬愛します我が君は、どうか千年も万年もご長寿でめでたくございますように。
小さなさざれいしが、やがて大きな岩となるまでに成長し、やがてその力強い岩肌に緑深い苔が生え覆うまでに。とわにましませ。
国家「君が代」の原歌。
さらに、本歌として万葉集228「いもが名はちよにながれむ姫島の小松が末(うれ)に苔生すまでに」がある。
公式な場面でのことほぎの歌が、憐れな亡骸に対する鎮魂歌と関連しているということが、私には不思議に感じられます。
当時の死生観との隔たりなのでしょうか。
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