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青木静香
1988年生まれ。名古屋市在住の画家。インスタレーション作家。和歌や詩歌から受け取った感動を本歌とし、絵画作品へと展開していく。やわらかな色彩のにじみと、繊細な線画が特徴。およそ千年も昔に、紀貫之さんが『古今和歌集』かな序に記した和歌への愛と覚悟に衝撃を受けて以来、和歌の存在が愛しくてしかたない。また、宮沢賢治さんの熱烈なファンでもある。
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私にとって、和歌や詩歌、言葉にたくされた感動は、一粒の墨色の種です。
その種を目から飲み込み、頭のなかに声が響くと、まもなく種は芽吹いて、力強く、どこまでもどこまでもイマジネーションは連鎖反応をしめします。
私はその種を運ぶ鳥になりたくて、筆をとりました。
「古典を読み続けられる穏やかな世界であることをひたすら希望している」と、久保田惇氏はおっしゃいました。
私は、私の生まれるよりもずっとずっと大昔から、この時代にいたるまで、美しい言葉の世界を伝えてくださった先人に、心から感謝申し上げます。
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