​本歌一覧

春たてば花とや見らむ白雪のかかれる枝にうぐひすのなく
立春を迎え、暦の上では春となった。
だからなのか、春告げ鳥のうぐいすは、この雪を花と見ているようだ。
ちらちらと六花の降りかかる梅が枝で、あんなにも楽しげにさえずっていることだよ。
都人らしい気品あふれる和歌。まるで屏風絵のように整っています。