青木静香:Visual Artist2019年2月26日読了時間: 1分清原深養父 和歌「冬ながら」清原深養父(生没年不詳)は、平安時代中期の歌人。貴族。中古三十六歌仙のひとり。ユーモアにあふれた見立てによって、景物は親しい友となる。清原深養父 和歌「冬ながら」冬ながらそらより花のちりくるは雲のあなたは春にやあるらむ今は花のないはずの雪に閉ざされた冬でありながら、空から六花のかけらがちらちらと降りおちてくる。ははあ、なるほど。あの灰色にみだれた雲の向こう側はもう春がきているのだろう。昨日と変わらぬ寒々とした景色のなかに、かすかな春の予感を期待する歌。雲の向こう側では、すべての四季が大風にのって行き交い、地上に降り立つ日を待っているのだと考える。深養父らしい、天象への親しみがこもった和歌である。私は彼の感受性が好きだ。 #清原深養父#和歌#原文#現代語訳#古典文学
清原深養父(生没年不詳)は、平安時代中期の歌人。貴族。中古三十六歌仙のひとり。ユーモアにあふれた見立てによって、景物は親しい友となる。清原深養父 和歌「冬ながら」冬ながらそらより花のちりくるは雲のあなたは春にやあるらむ今は花のないはずの雪に閉ざされた冬でありながら、空から六花のかけらがちらちらと降りおちてくる。ははあ、なるほど。あの灰色にみだれた雲の向こう側はもう春がきているのだろう。昨日と変わらぬ寒々とした景色のなかに、かすかな春の予感を期待する歌。雲の向こう側では、すべての四季が大風にのって行き交い、地上に降り立つ日を待っているのだと考える。深養父らしい、天象への親しみがこもった和歌である。私は彼の感受性が好きだ。 #清原深養父#和歌#原文#現代語訳#古典文学
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