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私は、日本の古典文学を敬愛し
和歌や近代詩を本歌として
作品を描いています。

​ほんか-どり【本歌取り】(名)

意識的に昔の歌をもととして作歌すること。主として和歌に用いられる技巧で、背後にある本歌(古歌)と二重写しになって、余情を深める効果がある。余韻余情をたっとぶ新古今の時代に特に重んじられた表現技巧である。​『旺文社古語辞典』より

宮沢賢治「春と修羅」

「春と修羅(mental sketch modified)」 心象のはひいろはがねから あけびのつるはくもにからまり のばらのやぶや腐植の湿地 いちめんのいちめんの諂曲模様 (正午の管楽よりもしげく 琥珀のかけらがそそぐとき) いかりのにがさまた青さ...

宮沢賢治『春と修羅』序

「序」 わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の ひとつの青い照明です (あらゆる透明な幽霊の複合体) 風景やみんなといつしよに せはしくせはしく明滅しながら いかにもたしかにともりつづける 因果交流電燈の ひとつの青い照明です (ひかりはたもち その電燈は失はれ)...

藤原定家『定家卿百番自歌合』現代語訳

藤原定家「定家卿百番自歌合」現代語訳 001 春日野では梅の枝に花が咲いているよ。立春の今日、もう春がきたのだと、人々は白梅のように白い雪の間から萌え出た若菜の緑色をつんでいる。 ​ 002 雪はまだ積もったままである。春風は雪を溶かしきってはいないのに、これではさらに深山...

藤原定家『定家卿百番自歌合』原文

藤原定家『定家卿百番自歌合』原文 健保四年二月、年来ノ愚詠二百首を撰出シ結番ス。 同五年六月、更ニ此ノ番ヲ破リ、少々之ヲ改ム。 同七年、密々天覧ヲ経、勅判ヲ申請ス。 一番 春 左 持 最勝四天王院障子 001 春日野にさくや梅が枝雪まより今は春べと若菜つみつつ​...

「本歌取り」とは

ほん-か-どり【本歌取り】名 意識的に昔の歌をもととして作歌すること。また文章中に先人の歌を取り入れることにもいう。主として和歌に用いられる技巧で、背後にある古歌(本歌)と二重写しになって、余情を深める効果がある。余韻余情をたっとぶ新古今の時代に特に重んじられた表現技巧であ...

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